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記憶の点




出会いの話です。もしくは、いまからコーヒー豆を褒めて褒めて褒めまくる

簡単な文章が続きます。

それでもよければお付き合いください。


何か新しいことを始めるとき、例えばそれが「挑戦」だったり、

「転換」にあたるようなときって、意外にもすごく静かで、じんわりとしていて

「あーそっか、あそこが分岐点だったのかも?」と後から確かめられるような

そんなイメージがあります。くっきりとした点では区切れないような

グラデーションのような変化であり、長い一本の線上での出来事のうつり変わり。

暮らしが大きく変わる前、お勤めしていた時なんかの、むかし昔の日記を振り返って読むと

「この千歳飴のような日々が」なんて書いてあったりして、そんな時もあったなあ、

じゃ、今とはやっぱり違うような日々を過ごしていたんだな、としみじみしたり。

わたしたちは、この道を選び、行きつ戻りつ、外れては辿り、一周したり、二週半したり

いや、そっちじゃないやろー!って道にも足を踏み入れながら、だんだんと「歩む」ことを

始めた感じがしてきた、そんなタイミングだったと思います。ンゴロンゴロ飲んだのって。

そして、この時の印象はいまでも割と鮮烈で、ある意味「点」だったかもれしない。


初めの頃、いろんなコーヒー飲み比べては、これ好きだなこれは違うか、なんて偏りつつ

でも、自分たちが素直においしいと思える豆をなるべく中心に据えよう、という思いで

ラインアップを決め、それもだんだん定着してきた頃に、まさか、出会っちゃったのです。

やっと会えたね、って言うてたんちゃうかな。漆黒の服で。ハットの両脇から漆黒のストレートヘア流して。それぐらい、インパクトのある出会いだったように思います。


中深煎り好き族酸味程よいの好み類なもので、やや深めに焼き、試しました。

以下、そのときの味の印象です。


・うっわ、上品。

・うっわ、香り強!

・うっわ、バランス!

・でも個性ゴリゴリ押してくるタイプじゃないから、全然飲みやすっ!

・いや、なんかもう全部持ってるやん。

・一番おいしいやつってこれちゃうん?ってお店屋さんが言うたらあかんやつ。

・この余韻よ、いつまでも鼻の奥にいておくれ。

・あーもうごちゃごちゃ言うてんと、はよ飲んでみ!


*説明を途中から放棄しています。


わたし自身の話ですが、コーヒーって、いつでもおんなじくらいおいしいかって言うと

体調にめちゃくちゃ左右されます。大好きな銘柄でも、あれ今日なんかしんどい。

みたいなこともあります。ンゴロンゴロは本当に大好きなのですが、それでもこういうのたまにあります。それは、この豆がバランスの良さも備えながら、しっかりコクがあるからなんだろうな、って思います。ほんと雑味がなくて、上品な香りの向こうにある、これが旨味とかいうやつか!と思える味わい、そしてまろやかなんだけども、ちゃんと重力がある感じ。だからこそ、気圧やストレスや雨頭痛など体調に左右されて、ちょこっと味覚がグレてしまったときには、やや重たかったり、尖った感じがする。。こともあると言う話で。これは体調のバロメーター。ンゴロンゴロに責任はありません!全部わたしが悪いから!

って全力で尽くしたくなるほどに、気高い味わいなのですよ。


で、リピーターも本っ当に多い。お店でも人気豆のベスト3には確実に入ってきます。

一度頼まれるとこればっかり、ばっかり飲みさんも結構多い銘柄で、ほんとそれわかる。

そして、もうお気づきかと思いますが、もちろんンゴロンゴロを飲みながらこれ書いてるわけですが、おそろしく眠いです。文章雑になっていますよね。気合い入れて書き始めたんですが、睡魔がすぐそこ。ンゴロンゴロの深く甘く香ばしいアロマにリラックスの度が過ぎてしまったようです。これは夜向きのコーヒーかもしれません。ざっくり今思いついた感じですけど(雑)

偏愛、とまでは行きませんが、世界中の誰よりきっと、とまでは言いませんが

多分ずうっと好きな豆のままだろうなって思いながら、もう寝ます。ズズー。

 
 
 

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