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えこひいき豆の紹介をします




【Brazil Tomio Fukuda Dry On Tree】


ひとつ前の日誌にも書いたのですが、味の好みは千差万別人それぞれ、人生模様と同じだよなあっていう話。に続きまして。

そうは言っても、人気豆ってのは明らかに存在します。人気お立ち台に燦然と輝いていて、何気なくハンドピックしている時にも「まあウチら、人気豆やから」ってな表情でしかっと気高く振る舞っているかのように見える豆、いくつかあるのです。


そのうちの一つ、ブラジル トミオフクダ ドライオンツリーは、開店まもない頃から、オススメしていて、あらゆる場面でオススメしすぎて、今やオススメすることを逆に忘れてしまうこともあるぐらい(←大丈夫?)、当店では絶対的な存在と言えるかもしれません。

「コーヒー得意ではなくて…」とか、「ミルクなしには飲めないので…」などなど

ちょっと申し訳なさそうに言われること、たまにあります。何だか、こちらが告白する前からフラれちゃってる感もあるこんな場面で、それでも「でもせっかくなので飲んでみようかな…」と一杯注文してくださる、心優しいお客様もいらっしゃいます。

で、このトミオフクダDOTをコクリと飲まれると、「わ、飲める!」「ミルクなくてもイケる!」「初めておいしいと思ったかも!」なんて嬉しいことを言ってくださる場面が何度かありました。そんな体験を何度か重ねちゃったもんですから、出店の際に持っていく豆は「やっぱトミオやな」って頼りまくっていた「ついついトミオ」がありました。


DOT=ドライオンツリーとは、豆を摘み取る間際まで樹上で完熟・乾燥させるということだそうです。たっぷり栄養を吸収させて、甘味も保持された状態になるんですってよ奥様。

リンゴなんかも、樹上完熟ってあるらしく。そうすることで糖度がグッと増すらしいんですよ。樹上完熟されたリンゴって珍しいのかな。いつか食べてみたいもんです。

あと、フクダのトミオさん、ってお名前からもわかるように日系二世の農園主さんなんですね。画像検索でしかお会いしたことのない、トミオさんの佇まいは、高品質の豆を真摯に誠実に丁寧に作っておられるんやろうなあって、感じします。よかったら見てみて。

あと、この豆を焙煎する際に、あれっ!?っていうことがほぼほぼありません。

焼き上がったとき、ああ今日もきれいに焼けてくれてありがとうおいしそうだよきれいだよって話しかけたくなるくらい(←ほんまに大丈夫?)


甘味の強いトミオフクダDOTは、飲み口が疲れない。よく使う表現なんですが、丸い味がします。じゅわっとくる甘味、フルシティで焙煎すると、ちょうど良い苦味とコクも乗っかってくれるので、それはもう欠点のない恋人になってしまうわけです。もはや恋人を超えて家族、「なあ、うちら家族みたいなもんやんな」って血走った眼で、勝手な片思いを経て、一方的に家族として認定させていただいております(←マジで今日どうしたん?)。

あと、品種は「ムンドノーボ」と言う、ブラジルではメジャーな品種、またここからはネット大航海していただければたくさん先生がいますので、超省略しますが、自然交配により生まれたアラビカ種の一種であり、病害虫に強いんだそう。ポルトガル語で「新世界」っていう、なんだかそこはかとなく漂う「素敵やないか」感、またまたえこひいきしたくなるんです。思い込みの強いタイプなので、そうなりますよね。


話戻りますが、コーヒーあんまりなんだよね、って方に一度飲んでみてもらいたい。飲んでみてから、フルかフラないか決めてくれよな、って血走った眼で迫ったりはしませんが、もしも気が向いたら、ぜひ選択肢のひとつに。

コーヒー好きだけど酸味苦手甘み求め類、な方にも、もちろんオススメです。

この味わいって、朝も昼も夜も包んでくれるタイプだなって思うのですが、私だったら、なんか疲れたなー今日そこそこがんばったなー、ああでもまだ食器全然洗ってないやん洗濯機も回せてないやん、みたいな時のブレイクタイムにちょうどです。これいっぱい飲んだらまたちょっとがんばろっかなーってなる味わい。書けば書くほど、えこひいき。

 
 
 

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