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執筆者の写真marQ coffee

冷めてもなお






【Rwanda Muyongwe Washing Station】


コーヒーに求めるものは、人それぞれ千差万別。

個性ガツン!を求める方、飲みやすさを求める方、

酸味が苦手、酸味が好き、ミルクに合うもの、苦味のあるもの、

いや、そもそもコーヒー飲めないし…(!)などなど。


顔も違えば、味覚も違う。生まれてきた環境が違う。

人間「違う」だらけなのに、同じ地球というステージに

立たされていて、何しろ正解がないわけです。


でも、優しくされて嫌な気持ちにはなりにくい、はず。


ムヨンゲはアフリカの真ん中ら辺、ルワンダの豆です。

国が辿ってきた過酷な歴史と、そこから復興を遂げる過程で

コーヒー生産が与えた影響は大きかったようです。

2000年以降は生産改革も行われ、品質もぐんと高まり

2015年には品評会1位を獲得し…という背景にご興味あれば

インターネットの大海にたくさん情報がありますので、ぜひ。


私はムヨンゲを初めて飲んだ時に、なんて整っているんだろう。

というのが率直な感想で。過去、ルワンダの豆には別の銘柄で

痛い目にもあっていたので、ムヨンゲはかなりのヨカ豆という

情報を前にしてもなお、んー、と構えていたような記憶。


でも結局、ひとくち飲んで、すぐに好きになりました。


初めの話に戻ります。

私がコーヒーに求めるものは何だろう、と思い巡らせてみると

「ド直球のコーヒーらしさ」でありました。

ド直球て何よ?となりますが、端的に言いますと


やわらかな口あたり、程よいコク、喉を通り過ぎた後に抜ける

こうばしい香り、複雑すぎない後味のスッキリ感。といったあたりでしょうか。


たくさんの種類を飲むと、出会いがたくさんあり

その個性に対し一つひとつ、驚きや、喜びもあります。

バチェラーだってそうですよね。

自分の知らない世界を教えてくれる豆の存在はもちろん

素晴らしいに決まっています。だけど。


赤い薔薇を渡したくなるのは誰なのか、っていうところに行き着くわけです。

ムヨンゲに、私はきっと何度も赤い薔薇を渡すことでしょう。

なぜなら、いつもそこに「優しさ」を感じてしまうから。


というわけで、marQ coffeeのムヨンゲのラベルハッシュタグに、「オール5」とか

「あっという間にカップは空」といったえこひいきワードが並びます。

いわゆる優等生的な感じもあります。ほとんどの方にオススメできるタイプの

豆だな、って思います。これキラーイとなる理由があまり見当たらない。


とはいえ、そういう豆にあまり魅力を感じない方もおられると思います。

でも冷めてきた頃に、ふと味変してくるのもムヨンゲの魅力。

ただの飲みやすいスマートな豆、だけじゃない面も感じられます。

別れ際にまた会いたくなるタイプの、そんな豆です。

店頭のレギュラーメニューには載せていないので、

お電話でお問い合わせいただければ。

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