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執筆者の写真marQ coffee

自分のこの感情は宝物だと思う瞬間




コーヒーの話ではなくて、疲弊と焦燥に飽きた、っていう話です。

日記雑記もしたためてまいります。たまには。


坂道を降りながら、両側の景色が溶けて混ざって直線になる瞬間。 晴れた日、空いている電車内、ドアのそばで音楽を聴きながら脳内MVをつくっている時。 夜中に目が冴えてしまい、気になっていた小説を最後まで一気読みしてしまった朝。 こんなに美しい夕焼けはかつてあっただろうか、と誰かに聞いて欲しい束の間。 きっと誰もが持っている、自分のこの感情は宝物だと思える瞬間。

ただ、それを正確に伝えるための文章力や語彙の引き出しは少ない。かといって絵画に描写する技術もない。美しく歌い上げようにも、生憎美声を持たずに生まれた。 誰かに伝えることはできないけれども、ここにあるんですよ、私にもあるんですよ、と うまくもきれいにも感動的にも表すことはできないけれども、確かにここにあるんだよな。

「あります!」と直向きに言ってみようかな。何かでそんなシーンあったよな。

で、そんな気持ちになる時を大切にしたいと思う。この感情は、誰からも邪魔されない。 なのに今、まさかウイルスに、何気ない日々の営みを邪魔されてしまうなんて。 「気持ち」として認識するまでもないくらいに、日常に馴染みあふれる小さな小さな嬉しい楽しいを見過ごすのが、もったいなくも思える。人生の中で享受してきた小さいながらも、きらりと心動く、たくさんのかけらが今ではさらに眩しく尊く見える。それでも。毎日がやってくる。今日も「どうも、今日ですよ」と、日々が挨拶しにくる。笑顔で返すことができたかな、と一日の終わりに。明日こそ。

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